高機能繊維

難燃性が高く、高温でも非溶融で熱収縮が少なく、焼成時炭化するのみで発煙量が少ないため安全性の高い繊維と呼ばれております。

一般特性

高機能繊維の一般特性

色相 金茶色
比重 1.27
繊維径 10〜40um
繊維長 1〜100mm
引張強度 140〜200 N・mm¯²
引張伸度 10〜60%
引張弾性率 3,000〜4,000 N・mm¯²
水分率 <6%

発煙性テスト

カイノールの構成元素は、C(炭素)、H(水素)O(酸素)のみとなります。従って、燃焼しても有毒ガスの原因となるリン・窒素などが発生する恐れがありません。また、有機繊維・天然繊維と比較し、発煙量が非常に少ないです。

TG

繊維のL .O.I比較(%)

カイノール 30~34
アラミド 28
モダアクリル 26
ポリエステル 22
綿 19

熱収縮性比較

  • カイノール
  • 防炎加工木綿
  • 耐熱性ナイロン
カイノール繊維の特徴として、まず、耐炎性が高く、高温でも非溶融で熱収縮が少ないことが挙げられます。 何種類かの難燃素材性フェルトを、30秒間800℃のバーナーであぶった簡易テストの結果となる。 焼成時炭化するのみで発煙量が少なく、有毒ガスの発生率が非常に少ないです。

耐薬品性能

濃度(%) 湿度(%) 時間(hrs) 強度損失
塩酸 20 98 1000
硫酸 60 60 100
硝酸 10 20 100
硝酸 70 20 100 ×
フッ素 15 50 40
アルカリ アンモニア 28 20 100
カセイソーダ 10 20 100
カセイソーダ 40 20 100
有機溶剤 100 98 1000
記号について:
◎強度損失 10%未満 〇強度損失 11〜25% ×強度損失 81〜100%
耐薬品性能に優れています。特に酸に対しての耐性に優れており、濃塩酸に対しては溶解せず、ダメージもほぼありません。有機溶剤にも不溶です。